2019-12-06

コートールド美術館展 魅惑の印象派

 東京都美術館で開催された【コートールド美術館展 魅惑の印象派】のメモです。

英国ロンドンのコートールド美術館における印象派~ポスト印象派のコレクション展。


コートールド美術館は、特に印象派とポスト印象派の作品コレクションで知られています。レーヨン産業で成功を収めた実業家サミュエル・コートールド(1876-1947)は、当時イギリスであまり評価されていなかったこれらの作品の魅力を母国に伝えたいと熱心に収集。ロンドン大学に美術研究所の設立が決まると、彼は自身のコレクションを寄贈。これにより「コートールド美術研究所」が誕生し、その展示施設としてコートールド美術館が開館しました(1932年)。


看板作品はもちろんこれです。

エドゥアール・マネ「フォリー・ベルジェールのバー」(1882年)

フォリー・ベルジェール(パリのミュージック・ホール)のバーメイドを描いた作品。マネが亡くなる前年にサロンに発表されたもの。よくよく見れば腕が長すぎるけれど、傑作。


コートールド夫妻が最初に購入した絵画のうちの1枚は、ルノワール。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「靴紐を結ぶ女」(1918年頃)



コートールドが最も多くの作品を購入した作家はセザンヌ。なんでも「魔術を感じた」んだとか。

ポール・セザンヌ「カード遊びをする人々」(1892-1896年頃)

セザンヌの「カード遊び」の絵は5点あり、うち2人で遊んでるバージョンは3点。


ポール・セザンヌ「キューピッドの石膏像のある静物」(1894年頃)

最初に買ったセザンヌ作品がこれ↑。これは確かに魔術的よ…。めまいするよね。デ・キリコにこんな絵ありませんでした?


エドガー・ドガ「舞台上の二人の踊り子」(1874年)

ドガの代名詞ともいえる踊り子の絵も所蔵。


ポスト印象派の最初の購入品は、ゴーガンの油彩画。

ポール・ゴーガン「干し草」(1889年)


こちらはスーラが独自に編み出した点描画法を画面全体に用いた最初の作品といわれているもの。

ジョルジュ・スーラ「クールブヴォワの橋」(1886-87年頃)


アンリ・ルソー「税関」(1890年頃)

これは↑印象派ではないんですが(描いている本人的にはアカデミックな写実絵画)、同時代ということで。


ピエール・ボナール「室内の若い女」(1906年頃)
 Image courtesy The Courtauld.

モデルは結婚前のマルト。珍しく風呂入ってないです。



エコール・ド・パリの画家もしっかりと。

アメデオ・モディリアーニ「裸婦」(1916年頃)

モディリアーニらしい裸婦や…


シャイム・スーティン「白いブラウスを着た若い女」(1923)

スーティンも。この画家は素描や習作を用意しない人だったんだって。


こんな感じで、近代フランス絵画の要所々々を押えた充実したコレクションなのでした。

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展覧会情報

会場:東京都美術館
会期:2019年9月10日(火)~12月15日(日)

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この記事は当時公開していなかった記事を改稿し、2025年に公開しました。

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