2020-01-16

印象派からその先へ

印象派からその先へ─ 世界に誇る 吉野石膏コレクション】のメモです。



タイガーボードでおなじみの吉野石膏が収集した「吉野石膏コレクション」より、近代フランス絵画を中心とした展覧会です。


メインアートはルノワールのパステル画。パステル画は今回のみどころのひとつです。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「シュザンヌ・アダン嬢の肖像」(1887年)

銀行家イポリットの四女、10歳の肖像。旧松方コレクション、現アーティゾン美術館蔵の「少女」と同一モデル。

参考:「少女」(1887年)


こちらはドガのパステル画。

エドガー・ドガ「踊り子たち(ピンクと緑)」(1894年)

舞台裏で出番待ちをしている踊り子さん。たしか「北斎とジャポニスム」展(2018年)で北斎漫画からの影響を指摘していたような。

参考:葛飾北斎「北斎漫画」十一編(部分)(19世紀初頭)

右下の「うけみ」のお相撲さんね。すごい稽古してるね。


続いて、カサットのパステル画。

メアリー・カサット「マリー=ルイーズ・デュラン=リュエルの肖像」(1911年)

画家の友人で画商のポール・デュラン=リュエルの孫娘14歳の肖像。小型犬グリフォンとポンパドゥール型の髪は当時の流行。


アンリ・マティス「静物、花とコーヒーカップ」(1924年)

あんまりマティスマティスしてないけど(?)構図にマティスっぽさを感じる静物画。


アルベール・マルケ「ロルボワーズ」(制作年不詳)

マティスと同じくギュスターヴ・モローに師事した画家、マルケ。フォービズムの一角を担うもやがてやわらかな色彩に。たしかに”野獣”派にしては穏やかだよね。絵は好んで描いたセーヌ川の風景。なんかかわいい。


フィンセント・ファン・ゴッホ「雪原で薪を運ぶ人々」(1884年)

ゴッホのオランダ時代の作品。スケッチでは牛車で薪を運んでいたのに、本作ではより貧しく表現されています。ミレー的な”貧しい農民は美しい”という理想化された思想の表現だね。


アルフレッド・シスレー「モレ=シュル=ロワン、朝の光」(1888年)

モレ=シュル=ロワンは晩年のシスレーが10年間を過ごしたフランスのロワン川沿いの小さな町。ひたすら風景画ばかりを描き続け”最も純粋な印象派の画家”と呼ばれたシスレー。シスレーの描く白い壁の家が好き。


クロード・モネ「睡蓮」(1906年)

大量にあるモネの睡蓮の絵、濃ゆくてドロドロしているものが多いイメージがあるんですが、この睡蓮は控えめで好きです。


他にもシャガールの作品群が興味深かったです(著作権の都合で画像は無しよ)。


さすが「世界に誇る」と言ってしまうほどのコレクション。あちこちの展覧会で見かけた作品がいくつもあって、「これも吉野石膏だったのか」と感心してしまいました。


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展覧会情報

会場:三菱一号館美術館
会期:2019年10月30日(水)~2020年1月20日(月)

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この記事は当時公開していなかった記事を改稿し、2025年に公開しました。

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